特別講演・表彰式
特別講演 1
講演題目
「ロボティクスにおけるシステム・インテグレーション」
講演者
東北大学大学院工学研究科 ロボティクス専攻 教授
(東北大学ディスティングイッシュトプロフェッサー)
小菅一弘 氏
御略歴
1978年3月東京工業大学工学部制御工学科卒業。
1980年3月東京工業大学大学院理工学研究科制御工学専攻修士課程修了。
同年4月日本電装株式会社(現株式会社デンソー)入社。
1982年10月東京工業大学工学部制御工学科助手。
1990年9月名古屋大学工学部助教授、1995年3月東北大学工学部教授、1997年4月東北大学大学院工学研究科教授(大学院重点化による配置換)、2018年12月東北大学ディスティングイッシュトプロフェッサー、現在に至る。
日本機械学会賞(論文)(2002年、2004年)、日本ロボット学会論文賞(2005年)、ファナックFA財団論文賞(2004年、2006年)、IROS Harashima Award for Innovative Technologies(2013年)などを受賞。
IEEE、日本機械学会、日本ロボット学会、計測自動制御学会、自動車技術会などの会員。
2010~2011年IEEE Robotics and Automation Society President。
2015-2016年IEEE Division X Director、2020年IEEE Vice President for Technical Activities。
2018年紫綬褒章受章。
日本工学アカデミー会員、IEEE Eta Kappa Nu 会員。
IEEE Fellow, 日本機械学会Fellow、計測自動制御学会Fellow、日本ロボット学会Fellow, 自動車技術会Fellow。
人とロボットの協調・協働、マニピュレーション、複数ロボットの協調、および、それらの実世界への応用に興味がある。
オンライン配信時間・方法
2020年12月16日(水)13:00~・Zoom webinar / youtube
講演概要
地球温暖化、高齢化、人口の都市集中、パンデミックなど、我々は様々な地球規模問題に直面していますが、これらの問題を解決することは容易ではありません。
我々に残されている唯一の道は、科学技術の発展に貢献し、こうした問題がもたらす影響を克服することだと考えます。
幸いにして、ロボティクスは複数の問題を解決できる重要な技術分野の一つであり、多くのチャレンジとチャンスがそこにあると考えます。
ロボットは複数のデバイスや要素技術からなるシステムであり、新しいロボットは、必要とされる機能を創生するのに必要なデバイスや要素技術を開発し、それらを統合することで生み出すことができます。
本講演では、これまで私どもの研究室で開発してきた、複数ロボットの協調システムやロボットと人との協働システムについて紹介するとともに、新しいロボットシステムをつくり出し、社会に統合する際の問題について考えます。
最後に、最近の周辺技術の発達が、どのようにロボット技術のさらなる発展に繋がるかについても考えます。
特別講演 2
講演題目
「深層学習とロボティクス」
講演者
株式会社 Preferred Networks 執行役員 ロボットソリューションズ担当VP
海野裕也 氏
御略歴
2008年東京大学大学院修士課程修了。同年日本アイ・ビー・エム株式会社入社、東京基礎研究所配属。
2011年株式会社Preferred Infrastructure入社。2016年株式会社Preferred
Networks入社。
自然言語処理、テキストマイニング、機械学習の研究開発に従事。
著書に「オンライン機械学習」や「深層学習による自然言語処理」(講談社、共著)
2019年5月より、執行役員ロボットソリューションズ担当VPに就任、現職。
オンライン配信時間・方法
2020年12月17日(木)13:00~・Zoom webinar / youtube
講演概要
深層学習の技術は、ILSVRC2012の画像認識タスクにおいて圧倒的な性能差を示して以来、あらゆる領域における応用方法が研究されてきました。
この大きな変化は産業界でも注目を集め、様々な産業への応用がはかられています。
ロボティクス分野においてはセンシングや制御、インターフェースなど、深層学習技術と相性の良い技術領域が多数存在します。
Preferred Networksでは、2018年に公開した「お片付けロボット」をはじめ、様々なロボット分野への応用を模索しています。
本講演では弊社の取り組みを中心に、深層学習技術の進歩とロボット分野への応用研究、またそれを取り巻く計算環境の進化などに関して概説し、今後の発展性について解説します。
表彰式
部門表彰
・学術業績賞
・技術業績賞
・功績賞
・研究奨励賞
・若手奨励賞
・貢献表彰
関連表彰
・竸基弘賞 (国際レスキューシステム研究機構)
・計測自動制御学会RTミドルウエア賞
オンライン配信時間・方法
日時:2020年12月18日(金)13:00~・Zoom webinar / youtube