SICE SI2024 オーガナイズドセッション一覧

SI2024で実施するオーガナイズドセッション(OS)一覧です。 OS名をクリックすると、各OSのオーガナイザと概要が表示されます。

OS1:空間知能化とアプリケーション

【オーガナイザ】
李 周浩(立命館大学),橋本 秀紀(中央大学),佐々木 毅(芝浦工業大学)

【OS概要】
本セッションでは、スマートグリッド、ユビキタス環境、知能化空間、センサネットワーク、Ambient Intelligence等、人間を取り囲む環境をシステムインテグレーションの力で改善することにより、人間の生活をもっと便利・安全にすることを可能にする技術について議論したいと考えております。理論・アルゴリズムだけではなく、デバイス開発・システム実装事例・システムインテグレーション・新しい提案等に関する発表も歓迎いたします。

OS2:自動化・FA・作業をするロボット・システム

【オーガナイザ】
相山 康道(筑波大学),渋川 文哉(IHI),野田 哲男(大阪工業大学),三好 孝典(長岡技術科学大学),衣川 潤(福島大学)

【OS概要】
自動化システム部会が主催する本OSでは,SIの根幹原理の探究を進めるべく,大きく分けて2つの問題に関する議論を目的としています:
一つ目は,様々な自動化システムあるいはFAシステムに関わる要素技術やそれらを含んだシステム一般についての具体的問題です.新しい自動化に関わる技術やシステムについて,さらにすでに工業的に普及している自動化技術の様々な分野への展開について,議論を行います.
二つ目は,FAに限らず広くロボットによる作業に関する問題です.実際の作業のためのシステム設計と開発,作業の記述方法,作業戦略などについての議論を行います.さらに,こんな作業をして欲しいという現場からのニーズ紹介や提案も歓迎します.
なお,これら二つの視点にまたがる横断的な議論ももちろん大歓迎です.

OS3:ソフトメカニズム

【オーガナイザ】
鈴森 康一(東京工業大学),高岩 昌弘(徳島大学),佐々木 大輔(香川大学),多田隈 建二郎(大阪大学)

【OS概要】
福祉・介護分野などで利用する人間に身近なロボットや各種装置を実現するための手段として「ソフトメカニズム」の概念が定着しつつあります。ソフトアクチュエータ,マイクロソフトアクチュエータ,ソフトセンサなどの要素技術から,パワーアシスト装置,動作支援ロボット,人間に親和な柔らかい機械システムまで幅広い研究成果の発表を期待します.

OS4:人工筋肉を目指したソフトアクチュエータ・センサ

【オーガナイザ】
舛屋 賢(宮崎大学),岩本 憲泰(信州大学),堀内 哲也(産業技術総合研究所),高木 賢太郎(豊橋技術科学大学),菊地 邦友(和歌山大学),比留田 稔樹(豊橋技術科学大学)

【OS概要】
人間の筋肉のようなアクチュエータ、人工筋肉の開発を目指して、電気、磁気、熱、光、流体、あるいはケミカル、バイオなど様々な駆動方式によるソフトアクチュエータや、ソフトセンサ、およびソフトマテリアルを用いたエナジーハーベストの、アイデアから材料開発、加工法、制御法、応用等に関する研究発表を募集いたします。

OS5:ヒューマン・ロボット・インタラクション

【オーガナイザ】
中内 靖(筑波大学),平田 泰久(東北大学),長谷川 泰久(名古屋大学),大村 廉(豊橋技術科学大学)

【OS概要】
ヒューマノイドロボット,ペットロボットなどの登場により,人はロボットと,より緊密な関係を持つようになってきた.また,ユビキタス・オートノミー,ウェアラブル・ロボットなど,人とロボットのインタラクションの方法は多様化している.本セッションでは,人とロボットのインタラクションを主題とし,要素技術からアプリケーションまで幅広く研究成果を持ち寄り,議論することを目的とする.

OS6:医用工学と障がい者支援

【オーガナイザ】
京相 雅樹(東京都市大学),永岡 隆(近畿大学)

【OS概要】
高齢化が進むこれからの社会では、体に障がいを持つ方が年々増加してゆくと予想されます。また、傷がいの有無にかかわらず、高齢者の一人暮らし等による生活レベルの低下は今後の大きな問題になると考えます。このような社会においては、一人でも多くの障がい者や高齢者がが生活の質を落とさずに自立して生きてゆくための支援体制の確立が、重要な課題となります。このような体制を確立するには医用工学の支援が不可欠であると考えます。このセッションでは障がい者を支援する装置・システムに対する研究だけでなく、障がいの発生を未然に防ぐための健康状態のモニタリングや診断システム、障がい者支援を支えるためのシステム等、障がい者、高齢者支援に関わる幅広い分野からの研究・開発事例の紹介を行えればと考えております。

OS7:測域センサを用いた計測と環境認識

【オーガナイザ】
大矢 晃久(筑波大学),前山 祥一(香川大学)

【OS概要】
日常の生活環境の中で働くロボットを実現するには,高度な環境認識能力が必要とされる.近年,走査型のレーザ距離センサの小型化や距離画像センサなどの開発が急速に進められており,これらのセンサを搭載した移動ロボットの研究が活発になりつつある.本セッションでは,ある一定のエリアの形状を認識するセンサの総称である「測域センサ」を用いた計測と環境認識について議論する.

OS8:遠隔操縦ロボットシステム

【オーガナイザ】
奥川 雅之(愛知工業大学),高倉 広義(サンリツオートメイション株式会社),三浦 貴彦(サンリツオートメイション株式会社)

【OS概要】
ロボットを遠隔操縦する際,オペレータや監視もしくは制御システムに対して,遠隔の作業環境や対象物に関する情報を適切に提示することにより,臨場感を提供するテレプレゼンスシステムは,レスキューロボットや宇宙ロボットなどで重要な要素技術である.本セッションでは,テレプレゼンスを実現するために必要なハードウェア/ソフトウェアプラットフォーム,通信,制御,音声/画像転送,ユーザーインターフェース,環境センシング,リモートブレインなどに関する研究発表を募集します.

OS9:実空間サービスシステム

【オーガナイザ】
和田 一義(東京都立大学),大原 賢一(名城大学),中村 壮亮(法政大学),新妻 実保子(中央大学)

【OS概要】
近年、情報技術、ネットワーク技術、ロボット技術の融合が様々な視点から議論されています。 このオーガナイズドセッションでは、家庭、オフィス、店舗、老人ホーム、病院などの環境で、上記のテクノロジーを使用してさまざまなサービスを提供した実空間サービスシステムについて取り上げます。実用的なテクノロジー/理論のインテグレーションによって実環境におけるサービスの実現のための問題解決に関する研究成果についてぜひご投稿ください。

OS10:産業機器オープンネットワークインタフェースORiN

【オーガナイザ】
吉田 幸重(株式会社デンソーウェーブ),水川 真(芝浦工業大学)

【OS概要】
ORiNはアプリケーションに対するミドルウェアとして位置づけられ,生産機器やロボットシステムが保有する資源にアプリケーションからアクセスするためのフレームワーク,すなわち,通信を含むインタフェース仕様,データファイル仕様,データ交換規約に共通仕様を規定している.ORiNは,分散ネットワーク環境への対応を考慮して,分散オブジェクト技術を採用,プロファイル記述においては,拡張性とネットワーク親和性からXMLを採用している.本OSでは、ORiNの技術動向、適用事例などについて紹介・報告する。

OS11:ホームロボット&システム

【オーガナイザ】
廣井 富(大阪工業大学),安藤 吉伸(芝浦工業大学)

【OS概要】
近年、人々の生活空間内で活動するロボットの研究開発が活発に進められ、数多くのパーソナルロボット、ホームロボット、サービスロボットが登場してきました。また、家庭内ではホームオートメーションシステムやホームセキュリティシステム、ホームネットワークシステム等、各種システムの導入が進み、ロボットとこれらのシステムの連携への取り組みも進められています。これら、ホームロボットや関連システムが、今後更に進化発展していくことで、私たちの毎日の生活は、より豊かで快適なものになって行くと期待されます。本セッションでは、ホームロボットや関連システムに焦点を当てたOSとして、あらゆる方向からホームロボット&システムにアプローチされている産官学の研究者、技術者の方々に御参加、発表いただき、活発な議論、意見交換を行う有益な場にしたいと考えております。

OS12:軽労化システム

【オーガナイザ】
田中 孝之(北海道大学),土谷 圭央(香川大学),日下 聖(北海道大学)

【OS概要】
農業,介護,建設,工場作業など,人の手による作業が労働者の肉体的,身体的負担となり,労働安全衛生面で問題となっている.これらの問題に対して,アシスト技術やセンサ技術を適用したり,労働環境を改善することで,作業者の労力や疲労を軽減する「軽労化」の取り組みが行われている.本セッションでは,各種作業の軽労化を実現するシステムや,それらの設計,評価手法について取り扱う.

OS13:人と環境と人工物の調和技術~Newインタラクションのフロンティアへの挑戦~

【オーガナイザ】
牧野 浩二(山梨大学),横田 祥(東洋大学),中後 大輔(関西学院大学),村松 聡(東海大学),橋本 洋志(東京都立産業技術大学院大学)

【OS概要】
本OSは、活力と楽しみに満ちた社会を築き、多くの人が安心・安全・快適にすごすことができる生活を快適生活と呼んでいる。このような生活を実現するためには、個人の肉体的な特徴のみならず、感覚的な特徴、さらには生活・社会的背景等をも考慮に入れた人の活動を支援するシステムが必須となる。この支援システムを設計する場合に、ヒューマンファクタを中心として様々な分野の知識や技術を融合することが望まれる。
 本OSは、ヒューマンファクタ、情報技術、ロボット技術、スポーツ運動学、認知生理学、社会行動学など多様な各分野からの研究成果を紹介し、どのような方法で快適生活を形成できるか、またどのような支援が可能であるかについて考える。

OS14:実学としての医工融合研究と次世代医療福祉システム

【オーガナイザ】
藤江 正克(早稲田大学),木口 量夫(九州大学),光石 衛(東京大学),岩田 浩康(早稲田大学),小林 洋(大阪大学)

【OS概要】
近年の少子・高齢化社会において、高度な医療福祉システムの実現が切に望まれている。次世代の高度な医療福祉システムを実現させるには、計測や制御の技術に関わらず多くの個々の先端技術を融合させることが重要である。特に、研究開発当初から実用化というゴールを意識した実際的な医工融合研究および医工ものづくりシステムの構成論の構築が必須である。本OSでは、個々に発展した先端技術を融合させることにより新たな医療福祉システムの研究を創出するため、各先端技術について話題提供や議論する。また、現場に導入してゆく際の制約条件等をどのように加味しておくべきかといった、ゴールを強く意識した研究展開のための基礎・応用・実用フェーズの立案・実行方法の在り方に関する建設的な議論を展開する。さらに、事例研究を通じて、研究者だけでなく、医療機器の審査や立法に係わる専門家も交えて、実学的な医工モノづくりシステムのメタ論を段階的に積み上げる場を提供する。多角的な視点から医工ものづくり産業に関する情報を交換し、最終的に、医工融合研究開発の推進体制のあるべき姿に対する提言を行ってゆける仕組みを創造する。

OS15:廃炉・廃止措置のための技術開発とシステムインテグレーション

【オーガナイザ】
禹 ハンウル(工学院大学),羽成 敏秀(日本原子力研究開発機構)

【OS概要】
本セッションでは,長期間にわたることが予想されている東京電力ホールディングス福島第一原子力発電所にの廃炉・廃止措置において,安全かつ円滑な作業推進に貢献するための要素技術およびシステム開発について議論することを目的としている.高放射線環境下における作業のための遠隔操作技術・システムの開発や,放射線イメージングのための計測手法・装置やセンサハードニング,これらの技術開発のための支援技術・設備および試験手法等の開発動向について有機的な情報交換・共有を目指す.関連技術や周辺研究分野からの発表のみならず,新奇な技術.システムの提案や既存技術の応用展開についても広く募集します.

OS16:ロボットのための通信

【オーガナイザ】
羽田 靖史(工学院大学),鈴木 剛(東京電機大学),澤井 圭(富山県立大学),山岸 航平(東京電機大学)

【OS概要】
ロボットの遠隔操縦、自律ロボットの管理、ロボット間の情報共有、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)等、システムを構成するための電波・通信技術の理解と応用の重要性が増しています。ロボットも電波も空間を移動する点では同じであり、相補的に併用することによりできることが増すと考えられます。本オーガナイズドセッションでは、電波と、その上で実現する通信、ネットワークについての様々な研究について発表頂くとともに、質疑応答を通して議論を深めたいと思います。

OS17:水中・海中システムとその応用

【オーガナイザ】
武村 史朗(沖縄工業高等専門学校),坂上 憲光(龍谷大学),相良 慎一(九州工業大学),髙橋 悟(香川大学)

【OS概要】
水中環境の変化は,人類の生活環境に対して多大な影響を与えていることが報告されている.そのため,ダイバーによる世界各地の水中に関する調査が数多く執り行われている.
このようなことから,諸々の制約のあるダイバーに頼らず,適宜,水中環境計測が可能な水中ロボットの研究開発やその計測手法の構築が急務である.
本提案OSでは,新たな水中ロボットの研究開発状況や水中計測・通信等の最新手法について議論を行う場とする.

OS18:レスキューを題材にしたロボットコンテスト

【オーガナイザ】
横小路 泰義(神戸大学),奥川 雅之(愛知工業大学),佐藤 徳孝(名古屋工業大学),二井見 博文(産業技術短期大学)

【OS概要】
災害に強い社会を作るには,単に科学技術だけに頼るのではなく,社会全体で防災や災害対応に取り組むという考え方を根付かせる必要があります.このような考え方を育む一つの方法として,災害救助を題材としたロボットコンテストがいくつか開催されている.たとえば,ロボカップレスキューやレスキューロボットコンテストなどである.このセッションでは,それらコンテストの主催者や参加者が,コンテストに参加して得た知見やレスキュー技術およびロボット技術の課題について発表することによって,このような取り組みの教育的な効果,社会的な貢献,実問題への接続性などについて多くの方々と情報交換や議論していきたいと考えています.また,レスキューを題材にした各種コンテストに参加しているチームが,ロボットコンテストとは別の観点で自分達のレスキューに関するアイデアや成果を発表する場を提供するという狙いもあります.

OS19:レスキュー工学

【オーガナイザ】
佐藤 徳孝(名古屋工業大学),衣笠 哲也(岡山理科大学),昆陽 雅司(東北大学),鈴木 壮一郎(JAEA),保田 俊行(富山大学)

【OS概要】
続発する自然災害に備えて,防災を含む広い意味でのレスキューについて学術的に考察を深めることは極めて重要です.「レスキュー工学」はこのような観点から提案された学際領域であり,多様な発展が必要です.本セッションでは,レスキュー工学の幅広い研究成果の発表していただき,今後の益々の発展のための活発な議論の場にするために,広く講演発表を募集します.

OS20:主観・感覚・行動計測とその応用

【オーガナイザ】
栗田 雄一(広島大学),難波江 裕之(東京工業大学),田中 由浩(名古屋工業大学),嵯峨 智(熊本大学),岡本 正吾(東京都立大学),原 正之(埼玉大学)

【OS概要】
ロボティクス・メカトロニクス,ハプティクス,バーチャルリアリティ等の工学技術を活用することで,これまでにないアプローチでヒトの認知特性や行動特性を制御・計測できる可能性があり,そこから得られる新たな知見は工学や認知科学をはじめ様々な分野に応用が期待できる.本セッションでは,主観・感覚・行動計測とその応用に関係する研究発表を広く募集する.

OS21:人間機械共存システムの操作支援制御技術

【オーガナイザ】
上野 祐樹(東京工科大学),内山 直樹(豊橋技術科学大学),稲葉 毅(東海大学)

【OS概要】
AGV,クレーンなど荷役搬送機械,半導体,液体,薬品,液晶などの搬送などの産業システムから,車いす,医療・介護・リハビリロボット,建設ロボットにいたるまで,人間と機械が共存するシステムでの操作支援制御技術の講演発表を募集する.モーションコントロール,振動制御技術はもちろんのこと,マンマシンシステムにおけるパワーアシスト技術,遠隔制御,ハプティックフィードバック制御技術など,人間機械共存システムの操作を支援するインターフェイスや制御技術についての最新の動向を知り,「人間と機械のインタラクション技術と人にとって最適な操作支援をは何か」を追求する情報交換の場にしたい.

OS22:機構知

【オーガナイザ】
武居 直行(東京都立大学),玉本 拓巳(福岡工業大学),多田隈 建二郎(大阪大学)

【OS概要】
「機構知」とは,革新的な高機能を実現するシンプルな機構を生み出すための知の集合体である。ロボティクスの発展に資する機構知の実例を集め体系化するとともに、機能を生み出す理論的枠組みや設計論の構築を目指す。

OS23:ビジョンシステムとビジョン応用システム

【オーガナイザ】
鏡 慎吾(東北大学),下ノ村 和弘(立命館大学),竹村 憲太郎(東海大学)

【OS概要】
カメラの低価格化,計算機の高性能化に加えて画像処理ソフトウェア・ライブラリの普及により,さまざまな分野への視覚処理・画像処理の導入のハードルが劇的に低くなりつつあります.本セッションは,画像処理・視覚処理システムおよびその応用システムに関する議論を行います.ハードウェア,ソフトウェアの開発,実システムへの適用事例,応用のための方法論など,幅広い議論を歓迎します.

OS24:移動ロボット

【オーガナイザ】
冨沢 哲雄(東京工業高等専門学校),竹囲 年延(成蹊大学),鈴木 太郎(千葉工業大学),萬 礼応(筑波大学)

【OS概要】
本セッションは、要素技術としての制御・SLAM・プランニングに関する理論や実装の話から、近年盛んになっているAI技術をベースとした知能化技術、さらにはこれらを応用したアプリケーションや、つくばチャレンジや中之島チャレンジなどの実証試験の報告まで、移動ロボットに関する話題を幅広く集め、議論を行います。

OS25:飛行体とシステム

【オーガナイザ】
岡田 佳都(東北大学),大原 賢一(名城大学),鈴木 智(千葉大学)

【OS概要】
国外においてドローンなどの飛行体は,Unmanned Aircraft Systems (UAS)という大きな枠組みの中の一部として考えられることが多く,そこには飛行体そのものだけではなく,関連する無線システム,アプリケーション,地上インフラなど多くが含まれ,幅広い研究開発が進められています.本セッションでは,そういった飛行体とそのシステムに関する講演を広く募集します.

OS26:循環産業創成を目指した自律型セル生産ロボットシステム

【オーガナイザ】
横小路 泰義(神戸大学),野田 哲男(大阪工業大学)

【OS概要】
 世界の基幹産業のひとつである製造業を取り巻く環境は激変を続けています.日本を先頭にして世界中で進む人口動態変容への対応,世界のいたるところで発生する想定外の事象による生産拠点破壊やサプライチェーン分断の迅速な再構築,およびIoTとFinTechの深化の結果もたらされる景気と需給バランスの垂直変動への対応といった難題が山積しています.
 これらに対峙するための各国国策がバージョンアップをくりかえし,しかもその効果が見え始めていて,グローバル競争は激化する一方です.日本においても第5期科学技術基本計画につづき第6期でも,Society5.0時代においてサイバー空間とフィジカル空間とをつなぐ役割を担うロボットについて,様々な施策を産官学が連携して推進すること,農林水産業にも実装をすすめることが示されています. 
 2021年もロボット市場はさらに拡大し,日本のFA・ロボットシステムインテグレータ協会の様々な活動,ロボットセーフティアセッサ認定制度の開始,経産省の国際ロボット競技会WRSものづくり分野の開催,産学連携ROBOCIPなど,新たな動きが進行しています.今般のCOVID-19パンデミックに対しては,新たな日常の中で非接触・自動化の重要性が再確認され,予想通りそのニーズが急進しています.
 そこで,本セッションでは,これらの社会的要請に応えつつ持続可能な産業の創成を目指したロボットシステム技術について論じます.ぜひご参加下さい.

※本セッションは第9回SI部門講演会SI2008@岐阜で産声を上げました.

OS27:無人機を用いたサービス・応用

【オーガナイザ】
三輪 昌史(徳島大学),橋口 宏衛(大同大学),矢口 勇一(会津大学)

【OS概要】
5Gの実装や無人航空機(UAV)の社会実装が着々と進められている中で、陸海空の無人機を用いたサービスや応用に資するシステムインテグレーションが重要となっています。本セッションでは、そうした各種無人機を用いた運用や商用に向けたサービスの研究、実装、応用に関する講演を広く募集します。

OS28:ITS

【オーガナイザ】
鈴木 高宏(麗澤大学/東北大学),和田 隆広(奈良先端科学技術大学院大学),山邉 茂之(岩手県立大学),大野 和則(東北大学未来科学技術共同研究センター),小野 晋太郎(福岡大学)

【OS概要】
ITS(Intelligent Transport Systems) については、近年の自動走行の実現化に向けて注目が集まっており、様々な関連研究開発が活発化してきています。本OSでは各地・各大学等で進められている研究開発の状況や将来的に必要と思われる関連技術などについて、情報共有と議論を活発に行うとともに、改めてこの機会に本分野の学術ネットワークの構築と再強化を図りたいと思います。昨今では自動運転だけでなく、CASE、MaaSなどといった様々なシステムの統合化が世界的にもキーワードとなっています。ハード的なものももちろん、ソフトやビジネスソリューションなども含めた、システムインテグレーションならではのより幅広い様々な取組を紹介する機会として活用いただければと思います。
今年はWith/Postコロナ社会における移動・交通を考慮した発表も是非期待したいと思います.

OS29:バイオミメティック知能とロボット

【オーガナイザ】
泉 清高(佐賀大学),野中 摂護(津山高専),渡辺 桂吾(岡山大学)

【OS概要】
生物に学ぶ知能の獲得とその制御,ロボット,メカトロニクスシステムへの応用を目指す.ファジィ,ニューロ,GAなどのソフトコンピューティング技術を始め,様々な生物の行動などから得られる知的技法によるメカニカルあるいはロボットシステムの設計・製作,センシングシステムの構築,および制御系の設計・実装などを展開する.

OS30:受動歩行の新展開

【オーガナイザ】
池俣 吉人(帝京大),原田 祐志(愛知工業大学),兵頭 和幸(福岡工業大学),花澤 雄太(九州工業大学),上村 知也(名古屋工業大学),顔 聡(立命館大学)

【OS概要】
受動歩行に関する新たな知見,成果などを中心に取り扱う

OS31:スポーツ応用システム

【オーガナイザ】
池田 篤俊(近畿大学),吉武 康栄(信州大学),Shinohara Minoru(Georgia Institute of Technology),相原 伸平(国立スポーツ科学センター)

【OS概要】
スポーツを行う人は健康維持からオリンピック出場まで様々な目標を持っているが,安全に良い結果(健康や競技成績)を得るためには正しい方法でスポーツを行う必要がある.人間の運動は,脳・神経・筋肉・感覚受容器など複数の器官が相互的に作用しており,複雑な系を構築している.効率良く運動を行うためには,運動状態を正確に把握したり正しい動作をサポートしたりするためのシステムを,スポーツ科学と工学が融合して実現する必要がある.本セッションでは,スポーツ(運動)を広い意味で捉え,スポーツ科学と工学の循環的な相互成長を目指して,工学技術のスポーツ応用や運動計測に関する研究を取り上げ,基礎研究から応用まで幅広い段階の研究発表を募集いたします.なお,本セッションは工学研究者のみならず様々な分野の研究者からの発表を受け付けております.

OS32:エージェント・シンセシス・エンジニアリングの設計・応用

【オーガナイザ】
成瀬 継太郎(会津大学),山本 雅人(北海道大学),川上 敬(北海道科学大学),羽倉 淳(岩手県立大学)

【OS概要】
エージェントがおりなす自律的な行動は,結果として調和的なスケジューリング視覚的にはあるパターンを作り出していると考えられる.エージェントのモデルそのものは自然界にも人間の営みにも見いだすことができる.本セッションはこのようなエージェントのモデル,行動,結果として作り出す調和的なスケジューリング・パターン等に焦点をあて,広く議論するものである.分野としては工学にとどまらず,動物行動,社会行動,人工的に定義されたありえる生命の集合等も取り扱いと考えている.広い分野の多くの方の研究発表を歓迎いたします.

OS33:RTシステムとオープン化

【オーガナイザ】
水川 真(芝浦工業大学),神徳 徹雄(産業技術総合研究所),山下 智輝(前川製作所),安藤 慶昭(産業技術総合研究所)

【OS概要】
近年、ロボット分野においてはRTMやROSをはじめとするオープンなアーキテクチャに基づく共通プラットフォームの利用により、開発効率・速度が向上し、ロボットの研究開発が加速しています。共通ソフトウェアプラットフォームを利用することで、多くの技術が集積・共有・再利用される一方、こうしたプラットフォームを利用する上での課題・問題点も明らかになりつつあります。本セッションでは、より一層の開発効率の向上のみならず、信頼性・安全性・運用性向上のために必要なミドルウェアなどのアーキテクチャや利用法に関しての議論をはじめ、ツール、共通インターフェース・データ型、開発・テスト手法、クラウドとの連携、ケーススタディとしてのミドルウエアを利用した実システムの紹介などロボットミドルウェア・OSとシステムインテグレーションに関する論文を幅広く募集します。

OS34:次世代ロボット共通プラットフォーム技術

【オーガナイザ】
大山 英明(富山県立大学),松日楽 信人(東京大学),佐藤 知正(NEDO)

【OS概要】
「次世代ロボット共通プラットフォーム技術」とは、多くのロボット研究者・開発者が様々な研究開発で共通して利用できる、次世代ロボットの研究開発を効率化・加速化する基礎・インフラ技術です。 今後のロボット開発においては、共通プラットフォーム技術の利用による効率化が重要となってきます。 本セッションでは、ソフトウェア・プラットフォーム、ハードウェア・プラットフォーム、環境プラットフォーム等の様々なプラットフォーム技術やその利用事例を紹介します。 多くの研究開発者に、これらのプラットフォームを活用して、より高度のロボットを開発して戴けるように進めておりますので、多数のご参加をお待ちしております。

OS35:地域連携を活用した科学/技術/環境/教育の新展開と事例発表

【オーガナイザ】
土井 智晴(大阪公立大学工業高等専門学校),琴坂 信哉(埼玉大学)

【OS概要】
技術イノベーションには、学術界は、現場である産業界がもつ課題を的確に共有して把握することが必須である。そこで、本セッションでは、産学連携推や地域連携を活用した科学/技術/環境/教育の新展開やその事例発表を学会の場で共有し、さらなるイノベーションの原動力とすべく、開催している。

OS36:ナノ・マイクロシステムとその応用 −超高速バイオアセンブラ,システム細胞工学,ナノ・マイクロロボット−

【オーガナイザ】
新井 史人(東京大学),新井 健生(電気通信大学),福田 敏男(名古屋大学),金子 真(佐賀大学)

【OS概要】
ナノ・マイクロシステムを構成するメカニズムやアクチュエータ,センサなど個々のコンポーネントの設計や製作法,それらのシステム化によるナノ・マイクロロボット,また「超高速バイオアセンブラ」や「マルチスケール操作によるシステム細胞工学」関連の研究や,オルガノマシンの創成に関わる研究,生体内サイバネティック・アバターなど,それらの具体的応用事例も含めて,システムインテグレーションの視点から幅広く取り扱う.

OS37:人のデジタルツイン化とその応用

【オーガナイザ】
稲邑 哲也(玉川大学),多田 充徳(産業技術総合研究所)

【OS概要】
主に航空機のエンジンや工場などの人工物を対象とするデジタルツインであるが,これを人に拡張することができれば,人間と機械の協調システムや健康増進サービスへと展開できる.本セッションでは人のデジタルツイン化のために必要な基盤技術,人のデジタルツインの構築手法,そしてその具体的な活用事例について議論する.

OS38:人と機械システムとしての医療・福祉工学

【オーガナイザ】
藤澤 正一郎(徳島文理大学),高岩 昌弘(徳島大学),木村 仁(玉川大学)

【OS概要】
医療・福祉分野に工学技術を応用することが求められている。その場合、人と機械を統合的なシステムとして捉えて、人と機械の親和性のみならず相互作用や利益相反を配慮に入れた研究開発や設計を行う必要がある。この分野では、すでに多くの研究が行われているが、このセッションでは、研究・開発の手法に加えて設計指針や方法論も明らかにした事例研究や応用研究により、どのような機器やシステムを研究開発・設計すればよいのかを追究することを目的とする。さらに、人と機械システムに加えて環境計測を含めた議論も行えればと考えている。

OS39:心身一体感の理解と具現化技術

【オーガナイザ】
田中 良幸(長崎大学)

【OS概要】
本OSでは,ヒトが工学システムを「思い通りに操作する」ことを最終的な目標として,特には人間工学,生体工学,脳科学,ロボティクスを意識して実施された,心身一体感に関連する実験的な基礎研究ならびに,具現化するための研究開発を募集します.
工学システムとしては,ヒトが操る医療福祉ロボットや自動車などの機械システムに限らず,XRシステムやGUIアプリケーションなどの情報システムも含まれます.
ヒトの心(感覚)と身体(運動)に関する様々な研究が各領域で行われていますが,工学システムとヒトを真に一体化させるには新たに何が必要か,どのような新しい研究や利用可能な技術があるかなど,新たな一つの議論・交流の場になれば幸いです.

OS40:生物や人間の機能と機構に基づくバイオロボティクス

【オーガナイザ】
嵯峨 宣彦(関西学院大学),中村 太郎(中央大学),秋山 佳丈(信州大学),工藤 卓(関西学院大学)

【OS概要】
生体の筋骨格構造等に基づくセンサ・アクチュエータや運動機構,生体の脳神経回路と筋骨格系を統合した生活支援・リハビリシステム,生物とロボットのハイブリッドシステムなどをはじめとして,生体の機能や機構に学んだシステムインテグレーションに関する研究を幅広く募集する.

OS41:フィールドロボティクス

【オーガナイザ】
長谷川 忠大(芝浦工業大学),竹囲 年延(成蹊大学)

【OS概要】
 フィールドロボティクスとは,現実の環境,あるいは,とくに,その作業のために整備されていない屋外自然環境で働く,遠隔制御および自律制御をベースとする機械の構築に関する技術分野です.対象とするアプリケーションの範囲は,農業,林業,水産業,建設施工,社会インフラの管理・維持,災害対応と復旧,放射線環境,危険環境,宇宙や海底などとなります.本オーガナイズドセッションでは,これらの技術に関してそれぞれ御講演頂き,皆さんと一緒に議論できればと考えております.

OS42:フレキシビリティを含む技術を核とした人と人とのインテグレーション

【オーガナイザ】
三浦 奈々子(京都工芸繊維大学),山田 啓介(関西大学),阿部 晶(旭川工業高等専門学校),菅原 佳城(青山学院大学),原 進(名古屋大学)

【OS概要】
「フレキシ」という文字列が入るこれまでSI唯一のセッションです.「フレキシブル」や「フレキシビリティ」をインターネットで検索すると「フレキシブルなビジネス」とか「変化の時代のフレキシビリティ」などが真っ先に現れます.フレキシは計測自動制御を始めとした工学における意味というよりも,文系理系を問わない普遍的な概念になっているようです.当OSでは工学の幅広い領域で扱うフレキシビリティ(柔軟性:その特性と応用)へのフォーカスを大事にするものの,さらに文系理系を問わず「フレキシ」に関わっている人々が年に一度集い,議論の発散を恐れずに,さまざまなモノの見方やアイデアをインテグレーション(融合・昇華)させて,再びそれぞれの分野にフィードバックしていただくことを目的に企画しております.機械,設計,材料,情報,建築,航空宇宙から経済学,社会学,教育学,心理学,哲学に至るまで,それぞれの分野におけるフレキシ技術をぜひご披露ください.皆様のお申し込みをお待ちしております.

OS43:核融合炉遠隔保守技術

【オーガナイザ】
武田 信和(量子科学技術研究開発機構),松日楽 信人(東京大学/芝浦工業大学)

【OS概要】
核融合炉では、核融合反応によって内部の機器(受熱板など)が放射化されるため、これらの機器が故障や損傷した場合には、遠隔機器(保守ロボット等)による保守が必要となる。保守ロボットでは、1)遠隔操作技術(HMI技術)、2)保守ロボットが故障した場合のリカバリ技術、3)耐放射線部品の技術開発(目標5 MSv)4)冷却配管溶接/切断/検査技術などが主要な技術課題である。本OSでは現在進行中の課題解決型技術開発の進展状況などを報告する。報告のなかで、ご議論いただいたコメントや提案は今後の技術開発計画や製作仕様に資する貴重な技術情報として受けとめ、本格的な製作設計などに反映させる予定である。

OS44:ムーンショット目標3:活力ある社会を創る適応自在AIロボット群

【オーガナイザ】
平田 泰久(東北大学)

【OS概要】
ムーンショット型研究開発事業(目標3)にて進めている適応自在AIロボット群の開発状況を紹介します.2050年までに,人とロボットとの共生により,すべての人が参画できる活力ある社会の創成を目指し,様々な場所に設置され,いつでも,だれでも利用でき,個々のユーザに合わせて形状や機能が変化し適切なサービスを提供するAIロボット群について議論します.

OS45:農業システム,サステナブルシステムズデザインとインテグレーション

【オーガナイザ】
野田 哲男(大阪工業大学),中坊 嘉宏(産業技術総合研究所),谷川 民生(産業技術総合研究所),菅原 雄介(東京工業大学),高橋 秀治(東京工業大学),遠藤 央(東京工業大学),大谷 拓也(芝浦工業大学)

【OS概要】
SIの根幹原理の探究を進めるため,従来の話題の深掘りに加え,横断的な理論を発見する議論をも期待して,複数OSの統合を試みます.従来OS名を頼りに,どうぞご投稿ください.

農業システムOS:農業分野への自動化技術適用が国策として進められている.そこでは安全リスクアセスメントを含め,システムとしての自動化が課題となるため,農業分野の専門家とシステムインテグレーション部門による議論の場を設けたい.

サステナブルシステムズ デザインとインテグレーション:サステナブルシステムとは一般に持続可能なシステムと訳される.今日その用語自体は普及したものの社会で論じられる際のコンテキストは多様である.エンジニアが導入を目指す自動化システムの例としては自動運転交通システムやホームロボット,各種ドローン応用システムなどがある.それらをサステナブルな形で設計開発し実現していくためのアプローチは単一ではない.しかし要素開発からシステムの社会実装まで,アーキテクチャを見据えた設計思想は共有されるべきである.本OSではハード・ソフト要素から統合化システムまで,さまざまなアプローチの研究を歓迎するものであり,システムをインテグレーションしていく過程でのKPIを確認しながら,サステナブルシステムのデザイン法について議論を深めていく.

OS46:ロボット・セラピー・システム

【オーガナイザ】
木村 龍平(帝京科学大学),板井 志郎(広島工業大学)

【OS概要】
高齢化が急激に進む我が国において、高齢者福祉にかかる社会的コストを如何に低減するかが重要である。高齢者に対するケアーは身体的、心理的、社会的の3つの側面から考えることができる。近年のロボットあるいはロボティックシステム分野において、「人との共生」は未来を占うキーワードとして研究開発の中心に据えられてきた。高齢者に比べ未知のシステムへの順応性が高い幼児や小児に対するロボット介在教育やその他の世代に対する生活空間を共にできるロボットも鋭意研究開発が続けられてきた。このような状況下で、科学・技術の両面から進展著しいロボット技術が人との共生側面において心理的、情緒的にどのように貢献できるかを議論することは極めて重要である。

OS47:ヒューマノイド

【オーガナイザ】
杉原 知道(オムロン株式会社),岡田 慧(東京大学),岩田 浩康(早稲田大学)

【OS概要】
ヒューマノイドロボットの基礎技術・応用について議論・情報交換する。ハードウェア・ソフトウェア・理論・実装・科学的基礎・社会応用まで幅広く発表を募る。

OS48:【口頭講演】RTミドルウエアコンテスト2024

【オーガナイザ】
大原 賢一(名城大),安藤 慶昭(産総研)

【OS概要】
OpenRTM-aistやROSを含むロボットミドルウェア(RTミドルウェア)は、ロボット機能要素のモジュール化により、ソフトウェアの再利用、分散開発、柔軟性や堅牢性向上により、システムインテグレーションを容易にし開発効率を向上させる、ソフトウェア基盤です。機能性・利便性向上のためには、ミドルウェア自体の新機能の充実のみならず、周辺ツールの開発、再利用性の高い新規モジュールの開発が不可欠です。また、既存のモジュールを組み合わせた新しい発想のシステムや、ドキュメント化、教材化など、利用者のすそ野を広げる活動も重要です。SICE SI部門RTシステムインテグレーション部会では、これらの開発活動、技術の共有・蓄積を奨励することを目的とした特別OS「RTミドルウェアコンテスト」を毎年開催しています。学会賞である「計測自動制御学会RTミドルウエア賞」と協賛企業・個人からの奨励賞を用意しており、優れた開発成果を表彰いたします。RTミドルウェアとしてOpenRTM-aistだけでなくROS等ロボットミドルウェア全般を利用した多数の作品のご応募をお待ちしております。詳細は、コンテストホームページ https://openrtm.org/openrtm/content/rtmcontest2024 を参照ください。

OS49:共創システム

【オーガナイザ】
郡司 幸夫(早稲田大学),山本 知仁(金沢工業大学),笹井 一人(茨城大学),野澤 孝之(富山大学)

【OS概要】
共創とは,われわれという遍在的感覚としての「場」における集団的な気づきやつながり感の創出のプロセスとして捉えることができる.この核心は現場における信頼性や創造性,さらには多様な関係性の創出にある.そして,人と人のつながりや絆が薄れ,無縁社会とよばれる現代の社会状況を克服するためには,共創を介する実践的かつ持続的な場づくりが不可欠と考えられている.しかし,このような場づくりを支援する技術においては,システム内部に人間の身心のはたらきが組み込まれることになり,従来のように外側から人間を捉える主客分離的技術を超える必要がある.そして,人間を内側から捉えるために,身体性や主体性を取り込んだ主客非分離的技術が要請されることになる.このような背景の中で,共創システム部会では,共創を支援する技術の確立に向けてシステム論や方法論を提案してきた歴史があり,本OSでは共創の科学技術のさらなる展開に向けた共創の表現技術,システム論,デザイン論の最新の研究成果を議論する場としたい.さらに,これらの新技術に基づく共創の場づくりへの実践的取組みと基礎研究の最前線も取り上げる予定である.

OS50:マニピュレーションのためのロボット知能と学習

【オーガナイザ】
松原 崇充(奈良先端科学技術大学院大学),田原 健二(九州大学),山崎 公俊(信州大学),田畑 研太(宇都宮大学)

【OS概要】
剛体・非剛体を問わず,あらゆる対象物の多種多様なマニピュレーションを実現するための技術に関する講演を広く募集する.特に軌道計画や知識ベースを用いた推論技術,強化学習や深層学習などの機械学習技術を話題の中心とし,ロボットハンドやセンシング技術による知能化も扱う. なお,本OSはSICE SI部門 マニピュレーション部会の活動の一環である.

OS51:多指ハンドとインテリジェント物体操作

【オーガナイザ】
田原 健二(九州大学),山崎 公俊(信州大学),田畑 研太(宇都宮大学)

【OS概要】
多指ロボットハンドは,ロボットアーム等に装着することにより,産業分野,医療・福祉,家庭などの人間社会で様々な作業を実現する可能性を有している. 本オーガナイズドセッションでは,多指ロボットハンドの機構やセンサなどのハードウェア,多指ロボットハンドを用いたインテリジェントな物体の把持・操作,多指ロボットハンドを用いた様々なアプリケーションに関する研究について取り上げる.なお,本OSはSICE SI部門 マニピュレーション部会の活動の一環である.

OS52:福祉工学・ケア工学

【オーガナイザ】
藤井 千枝子(慶應義塾大学),大西 謙吾(東京電機大学),梶谷 勇(産業技術総合研究所),谷口 浩成(大阪工業大学),本間 敬子(早稲田大学)

【OS概要】
福祉工学は地道な研究が重なり,現在では多くの人々を対象とした複合的な分野になりました.福祉工学は,生活者の視点を持って,ニーズを持つ人々とともに成長してきました.2018年からは,システムインテグレーション部門の中でのケア工学という新しい試みも提案しています.本OSは,様々な社会課題に対し,福祉やケアという言葉では表現されなくとも,人々を育み,支えながら,生活を豊かにする視点をもった研究を募集しています.

OS53:性能評価とロボット・ドローンイノベーション

【オーガナイザ】
木村 哲也(長岡技術科学大学),大金 一二(新潟工科大学),五十嵐 広希(東京大学)

【OS概要】
性能評価とロボット・ドローンイノベーションに関するセッション

OS54:ロボットシステムのための生体模倣と模倣学習

【オーガナイザ】
辻 俊明(埼玉大学),小林 泰介(国立情報学研究所),林部 充宏(東北大学)

【OS概要】
本セッションでは、生体模倣技術や模倣学習を活用したロボットシステムの研究について議論します。人間や動物の動作を模倣し、自律的に学習するロボットの設計・開発・制御方法に焦点を当て、各種センサーやアルゴリズムの活用例を共有します。また、具体的な応用事例や実験結果を共有し、ロボットの環境適応性や柔軟性の向上を目指した研究の現状と課題を明らかにします。今後の研究方向や実用化に向けた展望についても議論し、参加者間での活発な意見交換を促します。

OS55:ユニバーサルデザインを考慮したシステム

【オーガナイザ】
河原崎 徳之(神奈川工科大学),松日樂 信人(東京大学),浅川 貴史(大島商船高等専門学校),田中 孝之(北海道大学),吉留 忠史(神奈川工科大学),田中 雅博(甲南大学)

【OS概要】
人と道具に限らず,人とロボット,ロボットと環境,ロボットと機械など,あらゆる対象の組み合わせに対する「ユニバーサルデザイン」を提案し,議論の場としていきたいと考えています.
1)識別・理解性(使用に係わる識別・理解が容易なこと)
2)操作性(ユーザビリティの指針を取り入れていること)
3)安全性(使用時・保管時の安全に配慮)
4)実用・汎用性(入手・使用に汎用性があること)
5)環境性(環境にやさしいこと)
これらに関わる基盤研究・開発・実例・設計・評価方法などを募集します.
近年では,機構・機器のユーザビリティ改善,情報機器用インタフェース,UD住設機器システム,コミュニケーション・システム,地域QOLなど多岐に渡る発表があります.

OS56:【口頭講演】RSNPを活用したロボットサービスコンテスト2024

【オーガナイザ】
土屋 陽介(東京通信大学)

【OS概要】
インターネットとロボットの融合は新しい分野であり、インターネットを用いたロボットサービスは新しいビジネスの形として期待されています。 そこで、ロボットサービスイニシアチブでは、長年ロボット業界、ソフトウェア業界および大学等の学術研究機関において研究開発が進められてきたRSNP (Robot Service Network Protocol)を活用したコンテストを開催することといたしました。 本コンテストは2012年より開催しており、本年で第13回目となります。 このコンテストを通して、魅力あるロボットサービスの提供、知識/経験の集積、ロボット業界/ソフトウェア業界の相互発展、国際競争力の強化を目指します。詳細はコンテストホームページ(http://robotservices.org/index.php/aboutrsnp/rsnpcontest/)をご参照ください。

OS57:ムーンショット型研究開発(目標3)「多様な環境に適応しインフラ構築を革新する協働AIロボット」

【オーガナイザ】
永谷 圭司(東京大学)

【OS概要】
「ムーンショット型研究開発制度」は,超高齢化社会や地球温暖化問題などの重要な社会課題に対し,人々を魅了する野心的な目標を国が設定し,挑戦的な研究開発を推進するプログラムです.このプログラムにおけるムーンショット目標3では,危険な現場や人手不足の現場における労働,人類のフロンティア開発,生活のサポートなど,社会のさまざまな場面におけるロボットの活用を目指します.本オーガナイズドセッションでは,ここで進められているプロジェクトのうち,「多様な環境に適応しインフラ構築を革新する協働AIロボット」という題目のプロジェクトについて,進捗状況や研究成果について紹介するとともに,AIロボット技術を用いた社会課題の解決方法について,皆さんと一緒に議論できればと考えております.

OS58:触覚・力覚

【オーガナイザ】
佐藤 克成(奈良女子大学),永野 光(京都工芸繊維大学),宇治土公 雄介(日本電信電話株式会社),YEM Vibol(筑波大学)

【OS概要】
触覚や力覚は,医療・福祉,ものづくり産業,インターフェース,VR,ロボティクス,様々な分野において重要性が高まっており,学術,産業,社会的にその関連領域を広げ,国内外で研究が活発化している.その知覚では,皮膚の力学から,機械受容器,高次の脳機能レベルまで関わる.本オーガナイズドセッションでは,ヒトの触覚・力覚の力学的・脳神経科学的な理解,心理物理実験,センサ・ディスプレイの開発,様々な応用分野など,触覚・力覚に関連する広範な領域での講演・討論を行う.

OS59:獣医・畜産分野のDXに向けた取り組み

【オーガナイザ】
佐々木 誠(岩手大学理工学部),岡田 啓司(岩手大学理工学部)

【OS概要】
日本の畜産は,IT化が急速に進む一方,アニマルウェルフェアに対する外圧,円安による飼料高騰,地球温暖化対策,少子高齢化などの影響を受け,大きな転換点にさしかかっている.そのため,アニマルウェルフェアのモニタリングや動物管理データの分析に基づいた獣医・畜産分野のDX化は必須の流れとなっている.本OSでは,畜産(牛)におけるDX化に向けた取り組みをとりあげ,参加者と議論する.

OS60:移動ロボット機構

【オーガナイザ】
多田隈 建二郎(大阪大学)

【OS概要】
移動ロボットの移動機構(Robotic Locomotion)に関する提案・研究開発を広く募集します.車輪型・クローラ型・脚型はもちろんのこと,潜水機構や飛行機構,それら複合形態など,従来の移動様式に囚われない移動機構・仕組みに関する幅広い研究成果を発表し合い,活発に議論を行い体系化につなげる場としてまいります.

OS61:人間認識システム

【オーガナイザ】
鈴木 拓央(愛知県立大学),下川原 英理(東京都立大学),何 宜欣(拓殖大学)

【OS概要】
人間に医療福祉サービスを提供したり人間とのインタラクションを促進したり、あるいはVR技術やAR技術を高度化したりするためには、人間の位置・姿勢・動作・表情・行動などを認識することが重要である。

そこで、画像処理や点群処理に限らず、「視覚情報処理と聴覚情報処理の融合」や「視覚情報処理と触覚情報処理の融合」、更にはモバイルマニピュレーターやウェアラブルデバイスといった計測システムなど、人間認識に関する研究を広く募集する。

様々な視点から人間認識システムについて議論することで、各々の課題の解決だけでなく、共通の課題の発見にも繋がればと考えている。

OS62:セキュリティロボティクス

【オーガナイザ】
辻田 哲平(防衛大学校),桐林 星河(SEQSENSE株式会社),江間 有沙(東京大学),淺間 一(東京大学)

【OS概要】
近年,パンデミック,凶悪な犯罪,武力紛争など,人々が危険や脅威にさらされる出来事が多発しています.少子・高齢社会においては,少ない労力でこれらの危険から人々を守る仕組みが必要です.ロボット・AI技術は,このようなセキュリティ分野の課題解決に有効な手段と考えられますが,その用途の特性上,要求される技術レベルは高く,倫理・法律面での課題も山積しています.本OSでは,国内の警備,警察,消防といった分野から国際安全保障分野に至るまで,人々を危険や脅威から守るためのロボット・AI技術の適用事例や課題などについて,産官学の技術者や研究者の方々に御参加,発表いただき,問題提起や学際的な議論を行う場にしたいと考えております.また,これらの用途に関する基礎研究の講演も歓迎いたします.本OSの目標は,ロボット工学は人々の生活を豊かにするために存在するといった理念に基づき,現実的視点でセキュリティロボットあるべき姿を考え,社会実装につなげることです.

OS63:スワームシステム

【オーガナイザ】
関山 浩介(名城大学),菅原 研(東北工業大学)

【OS概要】
スワームシステムは,単一エージェントでは問題解決が困難なタスクに対して,構造が比較的簡単で安価に構成可能な自律エージェントを多数用い,それら間に幾度も繰り返される局所的相互作用を通して自律エージェントの群れ全体に発現される知的挙動を利用することにより,新たな解決策の提示を試みるパラダイムである.本オーガナイズドセッションでは,生物学,とくに動物行動学や社会生物学などから多くのことを学び,この超冗長系としての群れの制御手法について探っていく.創成段階にあるパラダイムゆえ,挑戦的なアイデアから実機への実装問題まで幅広く取り扱う.

OS64:協調安全に向けた技術開発と人の行動の定量化技術‐作業現場におけるウェールビーイングの提案

【オーガナイザ】
北條 理恵子(長岡技術科学大学),清水 尚憲(ジー・オー・ピー株式会社安全・安心技術研究センター)

【OS概要】
SDGsなどの最近の潮流により、「ウェルビーイング(Well-being、WB)」は、今や世界的に注目されているキーワードの一つである。人々の就労意識や組織マネジメントにも深く関係するため、企業経営に関わる人にとってもウェルビーイングを知ることは重要といえる。企業におけるWBは、「従業員が身体的・精神的・社会的の全てにおいて満たされる」状態であり、このような環境を整えることで組織力を強化し、パフォーマンスとモチベーションを高めるべきだという考え方が近年重要視されている。本プロジェクトでは、WB尺度の考案者であるDiener(1984)とRyff(1989)による、主観的幸福と心理的幸福の尺度に基づき、現場の作業中の作業者に特異的なウェルビーイング尺度を構築することを目的とする。本発表では、作業中の作業者(学生)のウェルビーイング変化に着目した方法の構築及び実験例を概要する。今後は、作業スタイルや作業者の背景等も考慮し、より感受性の高い尺度の構築を目指すとともに、複数の職種にも同様の検証を行い、職種による差異が生じるかも調べる予定である。労働安全の領域からは、労働災害等のネガテイブなリスクを減らすことだけでなく、より幸福なあるいは自己実現をかなえる作業現場を目指すための方策を確立する必要があると考えている。

OS65:人と環境及び機械安全の融合に着目した安全管理システムの構築‐ホリスティック・セーフティを目指して

【オーガナイザ】
清水 尚憲(ジー・オー・ピー株式会社),北條 理恵子(長岡技術科学大学)

【OS概要】
Man-Machine作業スタイル、すなわち人と機械が協働で行う新しい生産システムであるConnected Industries等に適用可能な安全管理支援システムが求められている。そのシステム構築に関わる概念の一つに、日本から世界に発信している「協調安全」があり、人・モノ(機械)・環境が情報を相互に交換する安全を提唱している。我々は、そこで重要となる人と機械の協働作業に対する安全性及び生産性を定量的に評価する方法を模索してきた。本講演では、「機械安全」や「産業安全行動分析学」の手法を用いることによりMan-Machine協働作業下における安全性・生産性に関する客観的・定量的な評価を行った事例を概説する。

OS66:JSAE-SICE インテリジェントモビリティ

【オーガナイザ】
安井 裕司((株)本田技術研究所),向井 正和(工学院大学),青野 俊宏((株)日立製作所),平野 豊(平野リサーチラボ),溝口 佳寛(九州大学),曹 文静(上智大学),小林 千紗((株)本田技術研究所)

【OS概要】
計測自動制御学会(SICE)と(自動車技術会(JSAE)は,自動車産業における産学連携と若手・学生人材の育成のため,自動車制御とモデリング研究技術専門委員会を設立した.本委員会は,数学の産業への活用をめざすマス・フォア・インダストリ研究所および関連する数学研究者らとともに,学生向け自動走行フォーミュラレースAI-Formula, 「自動運転モビリティを用いたモビリティサービスの最適化問題」・「4輪独立モータを用いた自動運転電動車両の操安制御」に関する学生・若手エンジニア向け研究課題であるベンチマーク問題の活動を行っている.本セッションでは,AI-Formula, ベンチマーク問題の活動,およぶ,知能化モビリティに関する研究成果についての報告を行う.