講演題目:
システムインテグレーションにおける独創性の発現
日時・会場:
2022年12月15日(木) 13:35~14:35
幕張メッセ国際会議場 国際会議室
講演者:
東京理科大学 学長
石川 正俊 氏
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ご略歴:
1977年東京大学大学院工学系研究科修士修了. 同年通商産業省工業技術院製品科学研究所研究員. 1989年東京大学工学部助教授, 1999年同大学工学系研究科教授, 2001年同大学情報理工学系研究科教授、その後、同大学副学長, 理事・副学長, 情報理工学系研究科長等を歴任後, 2020年同大学情報基盤センター特任教授, 2022年東京理科大学学長.現在に至る.2018年-2021年IMEKO (International Measurement Confederation) President. 超高速ビジョン, センサフュージョン, 高速知能ロボット, ダイナミックインタラクション等の研究に従事.2011年紫綬褒章受章. 工学博士.
講演概要:
科学技術の基本的な構造が、真理の探究とともに、新しい価値の創造に向けて大きく変化している.これに対して、従来からの要素還元主義的な考え方だけでは、新しい価値の創造に対して、大きな成果は得られず、技術分野の融合やシステム思考の導入が必須となる.独創的なシステムの創造には、真の独創性に対する理解とキャッチアップからの脱却が必要である.
本講演では、これらの構造を論じるとともに、システムインテグレーションの研究や事業化の本質的な課題と今後の展望について整理し、その対応策の例を示す.なぜ研究成果は事業化されないのか、システムの論文はなぜ書きにくいのかといった点についても言及する.
また、高速画像処理とそのシステム応用を例に、システムインテグレーションにおける独創性の発現と維持について述べる.この例では、高速画像処理のデバイス、計算理論、アルゴリズム、システムアーキテクチャ、応用システム等の観点から、様々な展開を試みている.これらを例に、研究開発の基本的な構造として、従来のリニアモデルから並列スパイラルモデルへの転換の必要性を論じる.
日時・会場:
2022年12月15日(木) 14:35~
幕張メッセ国際会議場 国際会議室