阪神淡路大震災に代表されるように、世界各地で大規模な災害が頻発している。それに対して、適切な緊急対応を行い、災害被害を最小限に軽減し、人命を救うことの重要性は言うまでもない。この問題に対して計測自動制御学会の関連する技術は様々な点から貢献することができると考えられる。しかしながら、これまで緊急対応問題を専門に扱い議論する部会が存在せず、研究がほとんど行われてこなかった。以上を鑑み、ここにレスキュー工学部会を設立することを提案する。その主たる目的は、「レスキュー工学」という分野を新たに創設し、計測自動制御学会に関連した学術的立場から、緊急対応問題への貢献を行うことにある。