設立趣旨

フィールドロボティクスとは、現実の環境、あるいは、とくに、その作業のために整備されていない屋外自然環境で働く、遠隔制御および自律制御をベースとする機械の構築に関する技術分野です。

本部会の対象とする技術の範囲は、以下の通りです。

  1. 農業・林業・水産業、および、建設施工、社会のインフラの管理・維持、災害対応と復旧、をはじめ、現在、人手でやりながら人聞が直接的に関与することを減らすことが期待される生産現場や維持・監視・対処現場で働く機械の技術
  2. 放射線環境や危険環境、さらには、宇宙や海底などの人が立ち入ることが不可能な場所における、作業やモニタリングを行うロボッ卜技術。
  3. このような環境において、実際の環境に対応して遠隔制御・自律制御を行うシステムのための、システムインテグレーション技術
  4. 上記のような環境における、環境対応技術や遠隔制御・自律制御方式に関する要素技術

また、フィールドロボティクスの技術分野としての特徴を以下に記します。これを、システムインテグレーション学の一部として位置付け、SI部門の部会として活動することが、きわめて有効と考えられます。

  1. 自然環境における作業やモニタリングを目的としたシステムの構築・運用に関する分野であること。
  2. 具体的に解決すべき課題によってドライブされる問題解決型の技術であること
  3. したがって、インターディシプリナリーな、学術界のみならず、問題を抱えている現場までを含んだ、関係者のネットワークが重要なこと。

(本部会は,2013年,計測自動制御学会SI部門「活火山エリア向け遠隔ロボット技術調査研究会」の活動範囲を発展的に拡張し,対象範囲をフィールドロボティクスに広げて発足いたしました.)

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