「バイオシステム部会」(旧「バイオシステムにおける計測・制御」部会)は、1993年に 設置が認められて以来7年間にわたって、山崎弘郎、橋本 康両主査の下に、従来型の農業技術に バイオテクノロジー、工学的環境制御技術などを含む新しい技術分野を加えた領域をバイオシステ ム領域と位置づけ、この領域に対する工学的知識と技術の適切な導入方法、並びに、バイオシステ ムにおける計測・制御技術の在り方について検討してきた。その内容については、シンポジウムや 講習会等を利用して学会員に公開するとともに大きな知的財産を獲得してきたが、未だ、体系化さ れるには至っていない。さらに、組み替え遺伝子の検出、O-157、BSE、遺伝子検査による産地同定 など、生物生産の現場において遺伝子レベルでの計測が必要となるなど新たな問題が生じてきている。 以上の点を踏まえ、本部会は生物生産から食品加工に至る分野を支援する工学的技術の体系化を目 指すとともに、その過程で得られる新しい成果を学会員に公開して学会に寄与し、バイオシステムに 関する計測・制御技術の基盤を確立することを目的とする。